心臓手術について
これから心臓手術を予定されている患者様、ご家族のため、
心臓病のご理解と間違いない病院選びの参考にして頂ければ幸いです。
1心臓手術を安全に受けましょう
心臓手術は“危険な医療”の代表とお考えではありませんか?
確かに、受ける病院と、疾患の種類や状態、手術の種類などによっては危険を覚悟しなければならない場合もあります。
とくに手術は外科医の腕がほぼ100%手術の成功率に反映されますから外科医を選べば、“安全な医療”、ブランド病院大学病院にこだわれば時に危険な手術になっています。
2心臓と血管の病気
心疾患の症状には、特徴的な痛み、息切れ、疲労感、動悸、ふらつき、失神、脚や足首、足の腫れなどがあります。
しかし、これらの症状が必ずしも心疾患を示すわけではありません。
3不整脈
不整脈とは、心拍が不規則であったり、速すぎたり(頻脈)、遅すぎたり(徐脈)、心臓を伝わる電気刺激が異常な伝導経路をとることで生じるなど心拍リズム異常のことを言います。
4弁膜症
心臓にある弁に障害が起き、本来の役割を果たせなくなった状態を「弁膜症」といいます。
弁の開きが悪くなり血液の流れが妨げられる「狭窄」と、弁の閉じ方が不完全なために血液が逆流してしまう「閉鎖不全」があります。4つの弁のうち、「大動脈弁」と「僧帽弁」に多く起こる疾患です。
5冠動脈疾患(狭心症および心筋梗塞)
冠動脈疾患とは、心筋への血液供給が部分的にまたは完全に遮断される病気です。
心筋は酸素の豊富な血液を常に必要としています。この血液を運ぶのは冠動脈です。冠動脈疾患狭心症または心筋梗塞を起こす可能性があります。
日本では年間3万人のかたが亡くなられています。
6大動脈瘤と解離性大動脈瘤
大動脈は、直径が約3-4センチメートルもある最も太い動脈で、左心室からの血液を、全身の組織へ送り出す重要な動脈です。
その大動脈の障害には動脈壁の弱くなった部分がふくらむタイプの大動脈瘤と、動脈壁の膜がはがれる解離性大動脈瘤があります。これらは直接死につながる危険があります。