大動脈瘤の手術
【大動脈解離の手術について】 大動脈解離(解離性動脈瘤)は大動脈瘤に含まれます。
負担の少ない軽度低体温手術を開発人工血管置換術
- 手術後の退院までの日数:10~14日間
- 保険適応(ダビンチ手術は適応外)
人工血管置換術とは?
大動脈瘤を切除して人工血管を縫い付ける手術で、開胸した後、体外循環という機械を用いて下半身や臓器の血流を維持しながら行います。動脈瘤が頭の血管や脊髄の血管、内臓の血管などにかかっているときには、それらの血管も人工血管につないで再建します。
ニューハート・ワタナベ国際病院で開発した安全性の高い手術方法
大動脈瘤の手術は今でももっとも大きな手術です。
他病院では一般的に、手術の際は患者さんの体を20℃の超低体温の状態にしますが、この方法では脳梗塞や感染症、肺炎などのリスクが高まり、出血も止まらず1日がかりで死亡率も高い状態でした。
このためチーム・ワタナベでは、 15年前から20度に冷やすのを止めて、 32℃の軽度低体温で手術を行う方法を開発しました。現在ほとんどの大動脈の手術をこの方法で行っており、これまで手術死亡や脳合併症はありません。
また、縫合方法も出血しない方法を採用したことで、4時間程度ですべての手術が終わります。
また、輸血なしで手術を行うことも可能であるため、大量輸血の副作用を防ぎます。
これらは国内ではチーム・ワタナベだけが手がけることができる高度な技術だと自負しています。
ステントグラフト内挿術とは?
- 手術後の退院までの日数:10日間
- 保険適応(ダビンチ手術は適応外)
1990年代初頭より欧米を中心に臨床応用されるようになったのがステントグラフト内挿術です。動脈瘤の前後の正常な太さの血管にステントグラフトを固定し、動脈瘤の破裂を予防する仕組みです。
ハイブリットでどこでも可能
我々チーム・ワタナベのステント治療は15年前に開発しました。
胸部大動脈瘤のステント治療の草分けです。
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