ダビンチを用いたロボット心臓手術についてなんでもお答えします

ダビンチでの手術は、一般の開胸手術に比べてまだまだ知られてはいません。
そこで、これまでに患者さんや一般の方から寄せられた質問とその答えをまとめましたので、手術を考えている方や相談したいと思っている方はご覧ください。

Q胸を真ん中で大きく開ける今までの手術の方が安全と聞きました。
ロボット手術や小切開手術はやりにくく危険と言われましたが本当でしょうか?

A 一般の手術と比べると、経験を積まないと難しいのは事実です。
しかし豊富な経験をもった外科医により行われるロボット手術や小切開手術は安全です。
ロボット手術では手術部位が大きく見え、しかも眼で見るよりも正確な手術が行える利点があります。
また、従来の方法より痛みや傷の感染、そして出血量が劇的に減ります。
Q

手術用ロボット【ダビンチ】とは何でしょうか?

A 手術を行うために開発された遠隔操作型の内視鏡手術器械です。
外科医が器械の前に座り操作すると患者さんの体内に入れた内視鏡やピンセットなどを動かし手術ができます。 1990年に米国で開発され発売されました。
世界に300台くらいあります。
泌尿器の手術では8割の患者さんがこの器械で手術を受けるようになりました。
Q

ダビンチを用いた僧帽弁形成術にかかる費用についてお教え下さい。

A 2018年4月1日よりダビンチ(手術支援ロボット)手術が保険適用になり、高額療養費制度をお使いいただけるようになりました。

手術費用について
Q

世界では心臓のロボット手術はどの様な状況になっているのでしょうか?

A ダビンチが生まれた米国では、僧帽弁閉鎖不全に対する僧帽弁形成術の約13%がダビンチで行われているというデータが発表されています。
しかも特定の病院に集中してきています。
Q

心臓ロボット手術を行っている病院は日本で他にありますか?

A 大阪にある国立循環器センターでも行っております。詳しい内容はHPなどでご確認ください。
Q

小児ではロボット手術は受けられますか?

A 17才くらいから可能です。
心臓手術では人工心肺装置を足の血管からつけるのでその血管の太さが小児では足りません。
体が大人並みになる17才くらいであれば可能です。
Q

手術からどれ位の時間で回復しますか?

A ダビンチを用いた心房中隔欠損症の手術の場合には、3日目で退院ができます。
僧房弁閉鎖不全では5日位です。抜糸はさらに1週間あとになります。
主従時間後の回復の早い理由は、骨や神経を切らないので痛みが少なく出血が少ないためです。
一方通常の胸骨正中切開では車の運転や運動は8週間できません。
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