心臓血管外科医 渡邊剛 公式Webサイト

成功率99.5%以上の手術心臓弁の機能を取り戻す心臓弁膜症の手術

手術のリスクはほぼゼロ大動脈弁置換術

大動脈弁置換術は、ごく普通の心臓手術と思われがちですが、全国平均の手術死亡率は2~3%と高く、決して安全な手術とは言えません。

我々チーム・ワタナベの大動脈弁置換術の成績は99.5%以上、もちろん世界No.1です。

世界の平均は97%、日本の有名病院も98%です。
我々の実績は表に記す通り、99.5%以上、90歳の患者さんも手術を行っています。

99.5%以上の理由

我々は手術の安全性を高めるため研究を重ね、さまざまな工夫をしています。

  1. 人工弁の縫合技術を見直すことで手術時間を著しく短縮しました。
  2. 大動脈弁の狭い患者さんには「ステントレスバルブ」という特殊な弁を使用します。
  3. 心停止液の組成や投与法を研究改善し、患者さんの負担を軽減しています。

傷が小さく、体や心臓への負担が軽くすむ小切開手術

大動脈弁置換術には、骨も神経も血管も切らず、肋骨の間もこじ開けない小切開手術を第一に選択します。

小切開手術のメリット

  • 小さい出血量が少ない、痛みが少ない、傷が小さい
  • 早い手術後早くもとの生活に戻れる
  • 戻れる手術が早く終わる
  • 残らない傷が胸の真ん中に残らない

人口弁の特徴

「弁置換術」とはもともとの心臓弁を切除し新たに人工弁を取り付ける手術です。

人工弁には「機械弁」と「生体弁」の2種類に大きく分けられ、それぞれに特徴があります。
血行動態(弁としての働き)はどちらも大きな差異はありませんが、耐久性(長持ちするかどうか)、抗血栓性(血の固まりがつきにくいかどうか)に違いがあります。

疾患名 機械弁 生体弁
素材と構造
チタンやバイロライトカーボンなどの金属が素材で半月状の弁葉が開閉する構造
ウシの心膜やブタの心臓弁などの生体組織からできている
耐久性
半永久的
10~20年
抗血栓性
血栓の可能性があるため抗凝固剤の内服が必要
血栓の心配はほとんどない
抗凝固剤内服
生涯必要
不整脈がなければ術後3カ月間のみ
短所
抗凝固剤(ワーファリン)内服に伴う出血にまつわる合併症、胎児への影響
10~15年後に再手術(再弁置換術)が必要となる可能性がある

過去14年間のチームワタナベの弁膜症手術成績

症例数 2000-2014年 単独弁膜症手術
日本国内 国外その他の地域
2000-2001 31 10
2002 43
2003 31
2004 45
2005 34
2006 74
2007 88
2008 100
2009 79
2010 84
2011 69
2012 151
2013 167
996
総計 1,006例
死亡率 2000-2014年
弁膜症手術 1,006例
待機 早期死亡率 1 0.19%
緊急 早期死亡率 1  
待機 病院死亡率 2 0.29%
全病院死亡率 3
(緊急1)
0.36%

注:待機手術とは予定手術
早期死亡とは手術後30日以内の死亡
病院死亡は早期死亡を含めて病院に入院中に死亡すること


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