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心臓手術について 弁形成術

弁形成術について

患者さん自身の弁やその周囲の形を整え、弁の機能を回復させる手術です。
手術適応は心機能が良く、症状がある2度以上の逆流か、症状が無くても弁の逆流が3度であれば適応になります。最近は診断精度が上がり、成績の良い施設では、僧帽弁ではほぼ90パーセントの割合で弁形成ができる様になっています。
弁置換術に比べ、弁形成術のほうが術後に感染症や血栓塞栓症の危険性が低く、手術からの回復も早いというメリットがあります。

通常は、術後3-6ヶ月間程度の抗凝固療法が必要ですが、その後は不要となります。
弁形成術と弁置換術、どちらの手術になるのかは、どの弁がどのように悪くなっているのかを確認して、医師が判断します。どちらの手術を行なうかは、術前の検査で必要な情報を得て判断することもできますが、最終的には、手術時に実際に弁を見て決定します。

僧帽弁形成術

病変の位置や形状から、リウマチ性でない場合には弁形成術で治したほうが良いでしょう。
特に僧帽弁閉鎖不全症の場合は、最近の傾向として多くの医師や医療機関で、まず弁形成術が可能かどうかを検討する傾向にあります。弁形成の技術は外科医によりおおきな技術の開きがあるので症例数も多く、成績の良い施設で受けましょう。しかし、症状が進行してしまっていたり、病変の形状が弁形成術ではきちんと治せない場合は、弁置換術が選択されます。

僧帽弁形成術

大動脈弁形成術

構造上、自己の弁を生かした弁形成術を施すことが難しいため、弁置換術を選択されることがほとんどです。最近では自己の心膜を用いて大動脈弁を作る大動脈弁形成術が始まりました。
生体弁との比較になる場合が多いのですが、高齢女性で大動脈弁輪が小さい方の場合、市販の生体弁の最小サイズでも入らないことがあります。この場合には有効です。

また日本人に多いのですが体重に比べて弁輪が小さい方も、市販の生体弁では弁置換後にも狭窄が残る場合がありそのような場合にも弁形成術は有用です。
特にお子さんを出産したい女性には、生体弁よりこの弁形成がおすすめです。若い方では生体弁より、形成術のほうが長持ちする可能性が高いからです。

大動脈弁形成術

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