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心臓手術について 小切開心臓手術(MICS,ロボット心臓手術)

小切開心臓手術(MICS,ロボット心臓手術)について

低侵襲心臓弁膜症手術(Minimally Invasive Valve Surgery)ともいわれます

一般的に行われている通常の心臓弁膜症の手術では、胸骨を縦に切開する「胸骨正中切開」という方法で行います。
この方法では、喉元からみぞおちにかけて約20-30cmの傷が残ります。
これに対して、胸骨は全く切らずに側胸部の乳房の下あたりを約7-10cmほど小さく切開して、侵襲性の低い手術をすることを「低侵襲心臓外科手術」と言います。

大動脈弁疾患、僧帽弁、心房中隔欠損症、左房粘液種などの手術は右側開胸で行います。

この低侵襲手術は、美容上の利点だけでなく胸骨を大きく切開しなくて済むため、術後の出血が少なく、術後の行動制限がないというメリットがあります。
また、車の運転や重いものを持つといった日常生活にも早く復帰できるほか、激しい運動(ゴルフやテニスを含む)もすぐに可能となります。


小切開心臓手術のシェーマ

ロボットを用いた心臓手術

切開による出血や痛みがありません

小切開手術よりもさらに傷の小さい手術があります。
外科手術用ロボット(da Vinci)を用いた最新の外科治療であるロボット手術です(写真)。
ダビンチサージカルシステムという名前がついています。ロボットとは言っても、遠隔操作の可能な内視鏡手術器械です。米国では既に一流施設では心臓手術に導入されています。

写真左のコンソールという操作部でアームを操作すると内視鏡鉗子等の操作が可能です。
特に僧帽弁閉鎖不全、心房中隔欠損症、冠動脈バイパス手術ではこの手術方法は大きなメリットがあります。内視鏡カメラと鉗子用の小さい穴4つで手術が可能ですので、出血は100ml 以下、術後の痛みはほとんどありません。
経験の多い病院では僧帽弁閉鎖不全の手術時間は約3時間、心房中隔欠損症では1時間半です。CABGでは両側内胸動脈をロボットで採ってから小開胸でMIDCABを行います。1枝冠動脈バイパス手術であれば完全な内視鏡手術が可能です。
いずれも胸骨を全く切らないので、早期の退院と社会復帰が可能です。

僧帽弁形成術、心房中隔欠損閉鎖術、左房粘液腫切除術、冠動脈バイパス手術は最もロボット手術に適した手術です。
欧米先進諸国ではすでに15年前より行われていますが、日本では保険が効かないこともあり一部の施設でのみ行われています。

経カテーテル大動脈治療(TAVI)

経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)とは

TAVIは、重症の大動脈弁狭窄症に対する新しい治療法で、開胸することなく、また心臓も止めることなく、カテーテルを使って人工弁を患者さんの心臓に留置します。
大動脈弁狭窄症の患者さんのなかには、高齢により体力が低下していたり、他の疾患を持っているために、開胸手術が難しい患者さんも多くいらっしゃいます。

開胸手術が難しい患者さんには経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)です0
。TAVIは、重症の大動脈弁狭窄症に対する新しい治療法で、開胸することなく、また心臓も止めることなく、カテーテルを使って人工弁を患者さんの心臓に留置します。
ですが超高齢者や通常の外科手術が出来ない患者さんにのみ用いる方法です。

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