心臓血管外科のウェットラボ(WetLab)を行いました

ニューハート・ワタナベ国際病院の院内5階でWetLab(ウェットラボ)を行いました。
人工弁輪装着および生体弁を用い、ブタの心臓に縫着する練習です。

若手外科医および研修医が、実践さながらの道具などを駆使して、時間と正確さを繰り返し確認する作業です。

WetLab(ウェットラボ)を行いました早ければ良いというものではなく、どのようにして無駄な作業を少なくして目的を遂げることができるか。針を刺入する角度、弁輪の固さや素材に注意しての縫着、糸しばりについてはその力加減などが、日常手術に入って上級医の手術の助手をしている外科医にはわかりにくいところです。

また、逆針や正針の運針のやり方も自分の癖がでるので教科書通りには行きません。ちまたにある教科書はほとんど手術をしなくなった老齢の教授が書いているために、近年の方法とは異なり役にも立ちません。自分の身で覚えるしかないのです。

外科医の教育には、手術に参加する、術後管理をする、助手をする、そしてoff-siteでのこのようなWetLabで完結します。

WetLab(ウェットラボ)を行いましたOff-siteトレーニングは日本心臓血管外科学会の専門医取得の要件でもあり、今後も継続して行います。

(文責:渡邊 剛)