久しぶりにブログを書きに来ました。先日3月に”たけしの家庭の医学”でセカンドオピニオンシリーズに出演したのをきっかけにかつてない数のメールをいただきました。メール問い合わせは総計500件を超え、瞬間最大風速一日50件のメールに一日かけて返事を出していました。こういう作業はやはり楽しい作業で、患者さんから問い合わせが沢山来ることを夢見ていた僕としてはいつまでも続いてほしいと思いました。

一番多い問い合わせはやはり弁膜症で、心房中隔欠損症ももちろん多いのですが全国の患者さんで弁膜症の手術タイミングを主治医がきちんと話していないことがよくわかりました。
もうひとつ気がついたことがあります。いま診ている主治医が”セカンドオピニオン”を受けたいと申し出ると突然人が変わったように怒り出したりすることが多いということでした。地方では、まだ医師は”恐いもの””先生に悪い”といった固定観念からか申しでさえ気兼ねしている人が多いのは残念です。ところが東京の病院でも同様なことがありました。先日ある患者さんは、東京では有名な虎ノ●病院の内科医師に”セカンドオピニオン”を受けたいと言ったところ”もうこれから診ないから、来ないでくれ”と激怒されたと泣きながら僕のところにやって来ました。実に嘆かわしいことです。

東京の医療圏には特殊な仲間意識があり、小さな社会を作っていて、紹介もセカンドオピニオンも容認しない”ムラ社会”があることが分かります。在京の数ある大学病院の関連病院やブランド病院と呼ばれる施設の関連、出身者は医療の内容には目を向けずに忠誠心をつくして紹介するのでしょうか。

もっとOpenにセカンドオピニオンを求めてよい医療を探してほしいと思います。自分の体は一つしかないのですから。