井戸端会議やインターネットなどを介したおしゃべりなどでやり取りされる情報のなかで。とても広く知られている病院だけれど、診療レベルの高さの真偽がとれなかったり、あるいは最初から裏付けとなる事実がないような噂話や定説のことを”都市伝説”などと呼びます。この特徴は、人が普段から抱いている不安や、疑惑、恐怖心、偏見、誤解、倫理観、ブランド病院信仰など宗教心、深層心理などに訴えかけてそこにつけいって広まり、そこから抜け出しにくい特徴があります。
今回は”東京の病院なら大丈夫”について述べましょう。
東京都内で心臓手術を受ける予定の患者さんの意識はどうでしょうか?他の臓器は知りません。
これから受けようとしている手術は“東京都内の大学病院だから大丈夫”と思っているのではないでしょうか。東京は病院は多いのに、大学病院といえども大きな施設がありません。心臓外科の医療レベルは決して高くないのが現状です。心臓手術を受けられた周りの方で、バイパス手術の後の再手術や弁の手術の後の再手術をされた方などのお話を聞いていらっしゃることが多いはずです。私の身の回りにも結構います。多くの病院のレベルがとても低いのです。