このページでは、Javascriptを使用しています

心臓手術のスペシャリストの心臓血管外科医渡邊剛。狭心症、心筋梗塞、大動脈瘤、弁膜症、心房中隔欠損症への手術方法や実績

手術について

成功率99.5%の秘訣

弁膜症の手術

僧帽弁手術(弁形成術及び弁置換術)について

20年ほど前までは、僧帽弁に障害が起こる病気の多くはリウマチ熱でした。現在では、そのリウマチ熱は抗生物質の発展で著しく減ってきましたので、それ以外の原因によるものが多くなってきました。

近年、最も多くみられる僧帽弁閉鎖不全症は、僧帽弁そのものが弱くなり、結果として弁による血流コントロールが上手にいかなくなり、血液の逆流が起きてしまうものとなっています。


弁形成術 -弁を取り除かず患者さん自身の弁の悪いところを修復し、機能を回復させる手術

僧帽弁閉鎖不全症に対しては、80%以上の患者さんにおいて自分の弁を切除せずに弁を形成し、直すことができます。日本胸部外科学会の調査によれば、「僧帽弁形成術」は全体の57%程度ですのでチームワタナベの弁形成率はとても高いです。
「弁形成術」は弁を取り除かず患者さん自身の弁の悪いところを修復し、機能を回復させる手術です。
また、「弁置換術」と比較し術後の感染症や血栓症のリスクが低いと言われています。
抗凝固剤(ワーファリン)の内服も不整脈がなければ3カ月間のみで十分です。


「弁形成術」は「弁置換術」と大きく異なっています

「弁形成術」は弁を取り除かず患者さん自身の弁の悪いところを修復し、機能を回復させる手術です。弁の形を整えるために弁の周囲にリングを逢着する場合が多くあります。

また、「弁置換術」と比較し術後の感染症や血栓症のリスクが低いと言われています。抗凝固剤(ワーファリン)の内服も不整脈がなければ3カ月間のみで十分です。

「弁形成術」は「機械弁」と「生体弁」の長所を合わせた術式と言えます。


弁形成術は一発完治が大切
「弁形成」には、より高度な技術が必要

「弁形成」では患者さん毎に弁の逆流の場所も原因も異なりますからより高度な技術が必要です。
このため、習熟していない外科医が担当すると、血液の逆流が止まらなかったりします。


体や心臓への負担が軽くすむ「弁形成術」
ポートアクセス法(MICS/小切開法)

最近では胸を真ん中で切らずに小さい切開で行ったり(MICSと言います)、内視鏡を用いて傷を小さくする手術をしています。この手術法を用いると、手術傷が小さいので術後の回復が早く、ほぼ3〜5日で自宅に帰ることもできます。
特に、ロボット内視鏡を使うととても正確な弁の形成ができますので、術後の弁の機能がとてもよく保たれています。


傷が小さくて済む「弁形成術」

我々は、「僧帽弁形成術」を僧帽弁閉鎖不全症の70〜75%の患者さんに行って、良好な結果を得ています。日本胸部外科学会での調査で明らかになっていますが、「僧帽弁形成術」を行っている施設における僧帽弁閉鎖不全症の全手術数に対する「僧帽弁形成術」施行数の割合が平均60%程度であることを考えると、高い割合での形成術を行っていると言えるでしょう。

また、最近では胸を真ん中で切らずに小さい切開で行ったり(MICSと言います)、内視鏡を用いて傷を小さくする手術をしています。この手術法を用いると、手術傷が小さいので術後の回復が早く、ほぼ3〜5日で自宅に帰ることができます。

特に、ロボット内視鏡を使うととても正確な弁の形成ができますので、術後の弁の機能がとてもよく保たれています。


Team WATANABEの僧帽弁形成術成績
僧帽弁形成術成績
  症例数 弁形成術 弁置換術
2013年 117例 84% 16%
内訳
ダ・ヴィンチ
27例
小切開法
54例
正中切開
36例
弁置換術となった19例内訳
感染性心内膜炎
4例
僧帽弁狭窄症
5例
を含む

身体に傷をつけない「ロボット内視鏡手術」の素晴らしさ

外科手術用ロボット“ダ・ヴィンチ”を用いるもので、この手術ができるのは我々の病院だけです。手術後の患者さんを撮影した映像で、手術後の回復ぶりと弁が完全に治っていることをご覧下さい。

ダ・ヴィンチについてはこちらから


ダ・ヴィンチについてはこちらから



人工弁の特徴

「弁置換術」とはもともとの心臓弁を切除し新たに人工弁を取り付ける手術です。

人工弁には「機械弁」と「生体弁」の2種類に大きく分けられ、それぞれに特徴があります。


血行動態(弁としての働き)はどちらも大きな差異はありませんが、耐久性(長持ちするかどうか)、抗血栓性(血の固まりがつきにくいかどうか)に違いがあります。

疾患名 機械弁 生体弁
素材と構造
チタンやバイロライトカーボンなどの金属が素材で半月状の弁葉が開閉する構造
ウシの心膜やブタの心臓弁などの生体組織からできている
耐久性
半永久的
10〜20年
抗血栓性
血栓の可能性があるため抗凝固剤の内服が必要
血栓の心配はほとんどない
抗凝固剤内服
生涯必要
不整脈がなければ術後3カ月間のみ
短所
抗凝固剤(ワーファリン)内服に伴う出血にまつわる合併症、胎児への影響
10〜15年後に再手術(再弁置換術)が必要となる可能性がある

「手術方法の紹介」トップへ戻る